まずは問題から。
文法書として定評のあるForest(桐原書店)の準拠問題集「解いてトレーニング」よりー
The man is a famous writer.
I interviewed him yesterday.
この2文を関係詞を使って、ひとつの文にしろという問題。
答えは、
The man whom (who) I interviewed yesterday is a famous writer.
です。
ところが、ある高校生が
The man is a famous writer who(m) I interviewed yesterday.
という文を作りました。
最初は、よくありがちなミスだな、なんて思ったのですが、彼女の話を聞いているうちに、そうかあ、それもありえるのかなあと思うようになりました。彼女は、先行詞となる2文に共通している語を、a famous writerとhimと、捉えたとのこと。
「なるほどねえ・・・でも、通常先行詞になる名詞には、形容詞(この場合はfamous)は付きにくいんだよねえ」
とは、言ったものの・・・本当にそうだろうか?この高校生が作った文は、実際の会話の中であり得ないのだろうか?
そんなことを思ったので、私の宿題として、この件は保留となりました。
たとえば、「私」と日本の文化をよく知らない外国からの友人が街を歩いているときに、通りの向こうを歩いている男に気付いて、私が「あらっ?あの男の人・・・」と言ったら、友人が「知っている人?」と尋ねる。そんな状況なら、
The man is a famous writer I interviewed yesterday.
も、ありえるんじゃないの?不定冠詞"a"が付いているということは、私がインタビュした有名な作家は複数いることになってしまうので、かなり特殊な状況とは言えるかもしれないけど、黒柳徹子さんなら、言えるセリフじゃないの。
たしかに、特殊な状況よりは一般的な状況のほうが、テストが求めている「解答」なのだろうけど、じゃあ、この不定冠詞が、定冠詞ならどうなんだろう?
1. The man is the famous writer I interviewed yesterday.
(その男は昨日私がインタビュした有名な作家だ)
2. The man I interviewed yesterday is the famous writer.
(私が昨日インタビュした男は、その有名な作家だ)
比べてみると、2のfamous writerについた定冠詞が不自然なかんじがする。theである理由(文脈)が必要となる。一方、1は、「昨日私がインタビュした(唯一の)」というフレーズが、定冠詞theを必要とするので自然。ということは、より一般的な1が「正解」?
テストの問題としては、形容詞の付いた名詞は先行詞になりにくいから(「有名な」という部分に重きを置きたいのか、「昨日インタビュした」のほうを言いたいのか、ぼけてしまう)単独の名詞があれば、それを先行詞に考えて作文してみる。そして、意味が自然ならそれが正解、と説明しておけばいいでしょうか・・・
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