2015年08月27日

native intuition


ネットニュースの見出しで「小さなスラッガー」(野球に詳しくない方のため「スラッガー」とは長距離ヒッター、強打者の意味です。野球に詳しい方の参考までに、この「小さなスラッガー」とは西武ライオンズの森友哉選手のことです)というのを目にしました。

その時ふと思いました。そういえば「小さなスラッガー」とは言うけど、。「小さいスラッガー」だと変だよなと。「小さいスラッガー」だと、ただ単に体が小さいことを指し、それは野球選手としては不利なことなので否定的意味合いを帯びてしまいます。でも、「小さなスラッガー」だと、体は小さいけれど、その欠点を補ってあまりあるプラス要素を秘めているというニュアンスが出てくる気がします。

辞書で「小さな」を調べると、「体積、容積、面積などが小である」「程度、度合などが小であるまた、年齢が低い、幼い」(小学館日本国語大辞典)とあります。

広辞苑にいたっては、単に「小さい」としか載っていません。

いずれにせよ、「小さい」と「小さな」の違いには触れていません。でも、私たちは確実に使い分けていますよね。

「小さいお店」もスラッガー同様、サイズが小さい、なのでどちらかというと否定的なニュアンス。「小さなお店」なら、小さいけど洒落ているなど、どこかしらプラス要素を含んでいそうなニュアンス。

だれに説明されなくても、感覚的に理解している、これがネイティブの直観っていうやつですよねえ。「小さいお店」と「小さなお店」どちらが正しいの?と外国人に聞かれれば、どちらも正しい。ただ、ニュアンスに違いが出ると答えなければ。そんなことを思ったネットの見出しでした。

ところで、「小さな」って品詞わかります?「小さだ」とは言えないから形容動詞ではないし・・・なんて悩んでいたら辞書に「連体詞」とありました。そうだ。そんな品詞が日本語にはありました!





posted by Monterey at 10:25| Comment(0) | 日本語あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

メジャー・クライム


ドラマ「メジャー・クライム」シーズン2より

証人として法廷で証言してもらうために、アリゾナ州フェニックスからロサンゼルスに来るよう警察から要請があった男性。空港に彼を迎えに行った刑事二人(フリンとプロベンザ)。「わざわざアリゾナから来てやったんだよ」と言わんばかりに証人はこんなセリフを言う。
Thank God. The jet lag is killing me.

それに対し、フリンが
The flight from Phoenix to LA is exhausting.

フェニックスとロサンゼルスの距離感がイマイチつかめないので(隣接する州かな?)、字幕は、「アリゾナは遠いからな」と皮肉であることを下線で表示していました。

すると、証人
Tell me about it.

たしか字幕は「ホントに」だったか、そんなかんじでしたが、ここは、「言われなくても自分が一番わかってる」と自慢でもするようなセリフだと思うので、字幕も、もう一工夫あっても良かったかと。まあ、そのあとの、フリンとプロペンザのウンザリ顔で、雰囲気察してねってところなんでしょうか。

辞書ではTell me about it.を「(言われなくても)百も承知」と訳していました。

さて、この証人、裁判を前に一晩ホテルに泊まるのですが、部屋に案内されて、思っていた以上に良い部屋だったので、驚いて「ずいぶん、キバったねえ」と言うのですが、その英語が
Wow, you guys really went all out.

「全力を尽くす」というgo all outはラジオ講座でもよく出てくるし、知っているはずのフレーズなのに、早くて聞き取れませんでした(-_-;)

この生意気な証人に手を焼きながらも、とりあえず無事、ホテルに通し、役目を終えた二人は車に乗り込みます。どうもフリンの様子が普段と違うと思ったプロベンザが、どうかしたか?と心配します。実は体の調子がよろしくないというフリン。病院に行って、現在の大統領の名を聞かれ、カーターと答えたら精密検査を受けるように言われたというオチもつくんですが、この最後の英語のセリフが洒落ていました。

メモらなかったので、正確ではないのですが

If you are asked who's the president now, don't answer Jimmy Carter unless you want the full work-up.

work-upで精密検査という意味があるんですね。

他人事のように「カーターなんて言っちゃダメだよ。精密検査を受けたいなら別だけど」と言って、自分はやってしまったと暗に匂わすパターン。アメリカのドラマでよく出てくる気がする。

カーターって古さ具合がちょうどいいのかな。ブッシュやクリントンではまだ新しい感じがするし、ニクソンでは昔すぎるんだろうし。

ドラマの出だし5分くらいのシーンですが、じっくり検討すると、けっこう気になる表現が一杯でした。



posted by Monterey at 00:38| Comment(2) | 英語学習日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする