2016年08月31日

belong


高校のテキストにあった問題

「このクラブに入ってから2年になります」

生徒は
It's been two years since I belonged to this club.

としました。気になったのはbelongという動詞。

I belonged to this clubと表現したら、「このクラブに所属していた」と、所属していたのが過去になってしまい、今は所属していないみたいじゃない?とその高校生にアドバイスして、joined this clubと訂正しました。

個人レッスンだったので、ほかの高校生たちはどういう書き方をするのか確認できなかったのですが、かく言う私も高校生時代なら、belong使ったかもなあ・・・

中高時代は、「クラブに入る・入っている」と言えばbelong toを使っていた気がします。大人になって、そういう場合にはあまりこのフレーズは使わないようだと思い、避けるようになりました。

最近思うのは、belongは、「団体に所属している」という意味よりも、「自分のいるべき場所」「本来の居場所」という意味でよく聞くなあということ。

つい最近も、教材で使っている「アナと雪の女王」で、

Arendell is where you belong, (but I don't)みたいなことを、姉エルさが妹アナに言っていました。(アレンデールは、二人が生まれ育った王国の名前)

古くは、ビートルズのGet Backにも、Get back to where you once belongedとありますよね。

初めてこの歌詞を聞いた(見た)ときには、belongって、クラブなどに所属するっていう意味以外に、こんな使い方もするんだあ、と思いましたが、むしろ、こちらの使い方のほうが多くて、クラブに所属するに使うには、少し硬すぎるかんじですよね。

辞書を引いてみました。

面白い使い方としては、

That stopper belongs to this bottle.
その栓はこのびんのです。

He belongs in teaching.
生粋の教師だ。

Do you think you belong here among us?
お前はおれたちの仲間だと思っているのか。

Even white lies don't belong here.
善意のうそでもこんな場面にはふさわしくない。

He doesn't belong.
彼は人となじめない。

など。

だったら、
「自分だけ浮いていた気がする」と言いたいとき、
I felt I didn't belong there.でも、いいかしら?


posted by Monterey at 13:56| Comment(1) | 英語学習日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月16日

問題集の疑問


ある高校で使っている英文法のサブテキストにあった疑問点です。とてもよくできたテキストで、使いやすくて好きなのですが、ほかのテキスト・問題集同様、この例文はどうなの?この問題文は違うんじゃない?という箇所は度々出てきます。そんな疑問のいくつかを提示してみます。

1.女性
...two teachers, who are female.
という問題文がありました。

NHKビジネス英語で、male/femaleという単語は名詞で使う場合は動物を表すことがほとんどで人間には使わないと聞いた記憶があります。

辞書を引いてみると、ランダム英和にはこのような説明が

woman:成人の女性を表す一般的な語
female:動物一般の性別を示し、学術・統計上の用語以外では、人に用いるのは軽蔑的

ついでながら、ladyに関しては昔の「貴婦人・淑女」のニュアンスは薄れ、単に女性に対する丁寧表現で、当人のいるところではwomanよりladyがより適切。ただし、濫用すると滑稽な含みが出てくる

とのこと。

個人的には、女性を表すときには、中立の意味合いを持つwomanを使うようにしているのですが、本人がいる場合はShe is a very smart lady.と言ったほうがいいのかあ・・・

いずれにせよ、名詞のfemaleは人間には避けたほうがよさそうですよね。

2.猫のかわいさ
その猫はかわいい、という日本文に対して、英文がThe cat is pretty.

動物や子供に対してのprettyが出てくると、cuteだろう!と違和感を持ってしまいます。

今一度、辞書を確認。

オックスフォード英英辞典
(of a person, especially a woman or child) attractive in a delicate way without being truly beautiful
ほぉ〜、「(人、特に女性または子供の)きゃしゃな魅力を指し、真の美しさは伴わない」ってことですか?

とにかく、子供にも使えるんですね。手元の複数の英和辞書でも、<女・子供が>かわいらしい、美しい、とあります。

それから<花・色などが>きれいな、というのも載っています。それは、よく耳にします。The secenry is really pretty.みたいなセリフよく聞きますから。

オックスフォード英英にも
(of a thing) pleasing to the eye or the ear
とあります。

でも、動物にはどの辞書も触れていないし、cuteのほうが自然なんじゃないかなあ・・・

3.みんな
クラスのみんなの前で話すのは大変だ、というような文。

It is not easy to speak in front of everybody in the class.

引っかかったのは、everybody

私ならall the studentsと表現するかなあ。

なぜ、everybodyに違和感を抱いたか、考えてみました。

たぶん、everybodyは単数扱いなことからも察せられるように、どの一人を取っても、というニュアンスで、全体というよりは個に重きが置かれているからかな。

英和辞書でのこの語に対する訳語は「誰もかれも、誰でも」となっている。やはり、この「クラスのみんな」の文脈にはそぐわない気がします。

考えてみれば、この場合の「みんな」は「全員、一人も欠けることがなく」という意味ではなく、「大勢」の意味なんだから、

It's not easy to speak in front of many people in the class.
とか
It's not easy to speak in front of the class.

のほうがいいのではないだろうか?

細かいことだけど、ここら辺の語感には敏感になっておきたいなあと思っています。




posted by Monterey at 13:34| Comment(0) | 英語学習日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月12日

Revenge


しばらくぶりのブログのアップです。

夏休み中も、オリンピックに高校野球、さらにプロ野球とテレビ観戦にと大忙し(?)の毎日ですが、英語の勉強も少しはしなければと思い、メモを綴ったノートを開きました。

今、見ているのがドラマ「リベンジ」

ここからのメモを少しまとめてみました。

1.そこに置いて
何かを「どこに戻しておけばいい?」と聞かれて、「そこに置いて」というセリフ

Just leave it right there.

rightthereを強めている割にはどちらかというと、「そこら辺に置いて」とか「そこに置いておいて」というような状況でした。動詞がleaveですからね。put it backとかなら、定位置「ちょうどそこに」でしょうが、「放置する」「一時的に置く」という感のあるleaveでは、このrightはどういう意味があるのだろう?ほとんど意味なく語調を整えるために付けたか、または「ちょっとそこに」という意味なのか。どうでもいいことが気になりました。

2.信頼
人間不信になるような人生を送ってきた女性のセリフ。

Trust is one luxury I cannot afford to.

luxuryは本来の「贅沢な」から離れてかなり遠いところまで比ゆでカバーするらしいというのは、ラジ子さんやばっちもんがらさんのブログで学びました。

この例文は、比ゆの中でもまだ本来の「贅沢な」の意味が保たれており、「信頼というのは心に余裕のある者の贅沢な感情だ」という具合でしょうか。

a luxuaryではなく、one luxuryというのも、自分では出てこない。これも強調の一種として時々見かけるなあと思い、辞書で確認。

ジーニアス英和
≪主に米略式≫[形容詞+名詞の前で]本当に・・・な、とても
He's one wonderful pitcher.彼はすばらしいピッチャーだ

辞書によると、この用法は形容詞がないと使えないことになっているけど、今では名詞だけでも使っているってことかな。

3.手を抜かない
裕福な家庭の息子の誕生日パーティ。と言っても、息子も30歳前後の立派な大人なのですが、母親は盛大なパーティがお好き。シルク・ド・ソレイユのサーカス団を招いたりしてしまう。「母はパーティとなると、手を抜かないんだ」というセリフ

Subtlety is not her strong suit when it comes to parties.

「さりげない」というのは彼女の得意とするところではない、って感じですかね。(not) one's strong suitは応用ができそうだなと思いました。

suitはトランプ用語ですよね。有名なフレーズはfollow suit「先例を追う、人のまねをする」それは聞いたことがありましたが、こんな使い方もできるんですね。

リベンジと言えば、今の日本語にちょっと原語とはずれて入って来ましたようねえ。「前回は雨で中止になったから、今回はそのリベンジ」みたいな。英和辞書を見たら「復讐、報復、腹いせ」などおどろおどろしい言葉が並んでいて、気軽に使っている人たちはびっくりするでしょうね。




posted by Monterey at 14:15| Comment(2) | 英語学習日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする