2013年08月20日

make do


ジャパン・タイムズにWORD DETECTIVEという語源を探るコラムがあります。

今回は「代わりとして用をたす、間に合わせる」を意味するmake doでした。

これは、make dueが語源ではないか?という読者の質問に応じて、語源探索となりました。結論から言うと、そうではなかったようです。使役のmakeに、That will do.などと言う時のdo(「満足である」「間にあう」)を合わせて成り立ってるということで、新しい発見はありませんでした。

ただ、コラムの中で面白い話や表現がいくつか。

まず、make doに関連して紹介された例、Use it up; wear it out; make it do, or do without.(使いきれ、すり減らせ、間に合わせろ、さもなければ使わずに済ませろ)というadage(格言、ことわざ)が印象的でした。

これは、an admirable exhortation against mindless consumerism or the sort of thing you'd see written on the wall of a salt mine.(心ない消費至上主義に対する見事な戒め、あるいは岩塩の壁に書いてあるような種類のセリフだ)と、コラムの著者、エヴァン・モリス氏が言っているのですが、「岩塩の壁に書いてある言葉」って、どういうことだろう?わかりません・・・

「済ませる」という意味のdoに関連して、in a pinchが取り上げられ、その語源にまで及んでいました。

"In a pinch," ..., comes from "pinch" in the sense of "An instance, occasion, or time of special difficulty; a critical juncture; a crisis, an emergency,"
(「切羽詰まって、いざという時に」を表すin a pinchは、特別な困難、重大な局面、危機、緊急事態の場面、機会、瞬間という意味のpinchから来ている)

The "pinch" here is a metaphorical "tight spot," painful constriction of action caused by circumstances
(ここでのpinchは周囲の状況によって引き起こされる行動上の苦しい状態を表す比ゆ的な表現tight spot「苦境にあって」の意味である)

pinchは「つまむ、つねる」という意味で覚えたので、「ピンチ・ヒッター」という時の「ピンチ」は何なのだろう?と思って辞書を引いたことがありました。名詞で「危機、ピンチ」という意味が載っていました。今回、改めて引いてみると、動詞で「困窮させる、苦しめる」という意味があるんですね。

「つねる」→「苦しめる」→「苦境」という具合に意味が加わっていったのかな。

もっとも、「ピンチ・ヒッター」は、ピンチの時に出てくるバッターというよりは、ここぞ打ってくれ!という時に出てくるわけだから、critical juncture重要な局面ということかな。


posted by Monterey at 11:27| Comment(0) | Japan Times | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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