2013年11月12日

土足厳禁


ジャパンタイムズ日本版に掲載されていた’Shoes-free’ gains traction in US homesという記事から

家に入るときに靴を脱ぐというのは、日本や東アジア(韓国とか、どうでしたっけ?)の専売特許かと思っていました。でも、そんなことはないんですね。この記事によると、タイやその他多くの国で、この習慣は存在しているようですし、米国でも、ミシガンなど雪の多い地域ではmudroomという場所があって、そこに雪のついたブーツなどは脱いで置いてから室内に入るという習慣があるんですね。

今回の記事では、それほど雪の多くないニューヨークなど、全米の大都市やその周辺部にも、靴を脱ぐという習慣が少しづつ浸透しているというお話。理由は美観や衛生上の問題など。

家族によってどんなルールを作ろうが、その家の勝手ですが、問題はホームパーティの多いお国柄、ゲストを迎えたとき。

家庭によっては、こんなサービスをしているようです。

Classy hosts with a no-shoes rule hand out “guest socks” or inexpensive slippers that folks can take home.
(センスのいいホストの場合、靴脱ぎルールを採用しても、お客さまが家に持って帰ることができる「ゲストソックス」つまり安価なスリッパを手渡す)

家に持って帰ることができるというところがポイントの気がします。いったん、他人が足を入れた履物を別の人に使ってもらうのは忍びない。あるいは、他人が履いたものを自分が履くのは嫌だ、という気持ちが働いているのでは?と思いました。病院などで、だれが履いたかわからないスリッパに平気で足を通す日本の習慣には抵抗あるだろうなあ・・・

靴脱ぎルールのある家庭がゲストを招いた場合の注意点として、

Put a chair by the door. Don’t make guests hop unbalanced on one shoe while taking off the other.
(戸口に椅子を置くこと。片足の靴を脱いだ状態で、お客さまがバランスを崩してよろめかないようにしなければならない)

毎日、靴を着脱している私たちにとっては、椅子などなくても簡単に靴を脱ぐことができますが、それは単に慣れの問題?と思いつつ、よく考えると、日本家屋の場合、昔風に言う「上がりかまち」というものが、あって、玄関内でも、まだ靴を履いている状態の場所と、脱いで室内に入る場所は段差があるんですよね。その段差をうまく利用して脱いだりしているかな。靴ひもをほどかないと脱げない場合は、上りかまちに腰をかけるしね。

しかし、この風潮に異議を唱える人たちもいます。

エチケットの専門家の意見。
It is the height of tacky to invite guests to your home and then require that they remove anything more than outdoor attire.
(自宅にお客さまを招待しておきながら、外套以外のものを脱ぐように要求するのは悪趣味以外のなにものでもない)

さらに、
It is one thing to ask me to leave my L.L. Bean boots at the door for a super bowl party held during a snowstorm in New England. It is another to ask me to remove my heels at a cocktail party where everyone is dressed in suits and dresses.
(ニューイングランドの吹雪の日、スーパーボウルを一緒に見ようと集まった家の戸口で、LL Beanのブーツを脱ぐように言われるのと、招待客がみなスーツやドレス姿のカクテルパーティでハイヒールを脱ぐように言われるのとでは大きな違いがある)

… is one thing, and … is anotherの応用編ですね。

たしかに、ドレス姿にスリッパは間抜けなかんじがしますが・・・

別の専門家。

OK, I get it for upstairs area or bedrooms or even if you’re Japanese. But if you’re my American friend who just wants a clean floor, forget about it. It’s a power play and no,you don’t get to undress me.
(2階だとか、寝室だとか、はたまたホストが日本人だというなら納得もします。でも、ホストがアメリカ人の友達で、ただ床を汚したくないからという理由なら、無視します。これは力関係の問題であり、だれも私を脱がせることはできません)

powe playって、力関係と訳してみましたが、それでいいんですよね?

他人の家で靴を脱ぐ習慣のない人たちにとって、それは、無防備で落ち着かないものなのかな。なにも、下着姿になれと言っているわけではないけど、それっぽい、居心地の悪さがあるのかなあ・・・その心地悪さは、私たちには理解できないことなのかも。

いいものですけどね、靴を脱いで家を清潔に保ち、なおかつ寛げるというのは。(時々、ズボンの裾を裃みたいにひきづってしまって、惨めな姿になることもあるけど)





posted by Monterey at 23:15| Comment(2) | Japan Times | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。ご無沙汰しております。
室内で靴を脱ぐかどうかの件に反応しています。

うちは夫と二人暮らしなので小さめのアパートに住んでいます。基本的には外からドアを開けたら土足用の場とカーペットとの境目もなく、すぐリビングのカーペットで、すぐにダイニングテーブルがあります。それでも、ゲストをお呼びしたら、靴を脱いでもらうようお願いしています。といっても、急にそんなこと言われても困るという人もいることは分かっているので、電話連絡などを取りあう時点で、既にお願いすることが多いです。靴を脱いだらソックスに穴が開いていたり、脱いだ途端に臭いがしてしまってご本人が恥ずかしい思いをすることになることがあるからです。今まで、こちらのお願いを断固拒否するような人には出会ったことはありませんし、第一、洒落た格好をして来てもらうような所でもないので、うちは。

あと、アパート管理会社が定期的に火災報知機の点検や、害虫駆除をすることを義務づけているので、不在の時であっても契約会社の担当者に合鍵を使って入室させますし、管理会社雇いのメンテナス係員も何か不具合があったりした時に来ますが、毎回ドアに張り紙をして、入室の際には、靴を脱ぐか、もしくは、ドア内側のノブに掛けているレジ袋を靴に被せて入室してください、うちはshoe dust-free apartmentを保ってますので、と書いています。。不在時までは徹底できませんが、自分が在宅の場合は、これに従ってもらっています。初めの頃は嫌な顔をされましたが、最近は慣れてきたようです。

ケーブル会社などは、室内で靴に被せる専用の袋をいつも持参しているようです。ただ・・・靴にそれを被せた後、そのまま室外に出て行って戻って来ることが多いのです。意味ないじゃん、と思うのですが、彼らにとっては、だいぶ譲っている、という考えなのかもしれません。

そういえば、アメリカ人世帯でも、時々、靴を脱ぐようにしている場合もありますね。

日本のように家では靴を脱ぐ、という習慣にしたことで、足の臭いの問題から解放されるようになった、と夫は言っています。年に一度の専用洗剤を使った無料カーペットクリーニングを待たずとも、カーペットの上でごろ寝しても平気な状態というのも、土足厳禁にしていることの良さでもありますね。では。
Posted by deziz at 2013年12月02日 05:54
deizizさん、お久しぶりです。

アメリカで土足厳禁にするには、相当の努力がいるのですね。

私がアメリカに滞在していた1年半は、自分自身は内履きとしてサンダルに履き替えていましたが、遊びに来た友達には特に脱ぐよう要求していなかったと思うので、カーペットの上に横になるということをする気にはなれませんでした。

1年ちょっとの期間だと思うから、それでも息苦しく感じなかったけど、この先ずっと住むとなると、私も、shoe-dust freeにこだわるかなあ・・・

床にごろりと寝そべって、腹筋したり、ストレッチしたりできる有難さを実感しました。ありがとうございます。
Posted by monto at 2013年12月02日 22:14
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