2014年08月08日

フロリダのベルサイユ宮殿

8月3日付けジャパンタイムズに”The Queen of Versailles”というドキュメンタリー映画についての記事がありました。

この映画は、フロリダにベルサイユ宮殿を彷彿させる大御殿(寝室30部屋、キッチン10室、ボーリング場、スパなども完備)を建てた大富豪一家の日常をその妻(ジャッキー・シーゲル)を中心に撮影したドキュメンタリーだそうです。これは、2012年のサンダンス映画祭ドキュメンタリー部門で監督賞を受賞ということですから最新作ではないんですね。

監督は写真家出身のローレン・グリーンフィールドという女性。彼女はフロリダのベルサイユ御殿に住む妻に興味を持ちフィルムを回したらしい。なぜ興味を持ったか。

Appearances aside, Greenfield was struck by how Jackie didn’t share the characteristics of the super rich.
“Jackie never cared how things looked. She was a very down-to-earth person.
(見かけは別にして、グリーンフィールドはジャッキーが大富豪に見られる性格を持ち合わせていないことに驚いた。「ジャッキーは人目を全然気にしません。彼女はまったく飾らない人です」)

元モデルでとても美しい。

by all appearances, the trophy wife(見かけから判断して、トロフィー・ワイフだろう)

トロフィー・ワイフというのは、男性が立身出世してその名声により女優やモデルなどの美女と結婚した際の妻のことですよね。オバマ氏が大統領の一期目を狙ったとき、共和党の候補だったマケイン氏はトロフィーワイフを従えていたのだとか。それに対しオバマ夫妻は高校だったか大学だったかの幼馴染。ミッシェル・オバマが夫の学生時代の話を選挙演説で引き合いに出したのだそうです。マケイン氏の妻には決してできない夫の若い頃の話なので、ミッシェルさんはわざとそんな話をしたのではないかという話も。

話がずれました。

上に揚げたジャッキーさんの話。down-to-earthはこの場合辞書によく載っている「現実的な」という意味よりは「気取らない」という意味ですよね(リーダーズ英和には載っていました)

彼女の日常はマクドナルドのドライブスルーに胴長リムジン(stretch limo)で乗り付けたりするようなかんじらしい。(それでも、ハンバーガーは好きなのね!)

映画が公開されると思った以上にシーゲル一家の日常を好意的な反響が多かったそうです。しかし、もちろん否定的な意見もあり、

…some people also think that the life that (the Siegels) lead is outrageous, and more than that, offensive or wrong, and she’s surprised by that. She lives in her own reality, her own bubble, and it’s hard for her to see, ‘why people aren’t just happy for me.’
(シーゲル家の生活はひどいという人もいる。それどころか見ていて気分を害するとか間違っているという人もいる。そしてそんな反応に彼女は驚かされる。彼女は自分の現実の世界に、自分のバブルのなかに生きている。「なぜ世間の人が私の生活を喜んでくれないのか」彼女には理解できない)

下線部に注目。

be surprised at ではなく、be surprised by を使うこともある、というのはたしかTDミントン氏の本で読んだことがあります。その本の説明を私なりに解釈して、この文の下線部を考えてみると・・・

atの場合のsurprisedは形容詞化されてしまっているかんじ。「楽しい」や「悲しい」と同じように「驚いている」という心の状態を表している。byのほうは「驚かす」という動詞の意味が強く残っていて、だれかによって、あるいは何かによって驚かされるというニュアンス。

だから、

She’s surprised at that.(彼女はそのことに驚いている)
She’s surprised by that.(彼女はそのことに驚かされている)

というくらいの違いではないでしょうか。

bubbleは経済的ないつ弾けるかもしれない、いわゆる「バブル」のことでしょうか?ちょっと自信がない。

ところで、このシーゲル一家は子だくさんで、なんと8人の子供がいるのだそうです。そのくらいいても、30の寝室があれば、まったく問題ないけど、そこらへんも、典型的な大富豪とはちょっと違うかも。

posted by Monterey at 23:42| Comment(7) | Japan Times | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
このドキュメンタリーはエンタメサイトで紹介されているので気になっていました。live in her own bubbleですが、バブルボーイという大きな透明のバブルの中で生きている男性の古い映画を思い出し、思い出したついでにネイティブに聞いてみました。

書いてくれたことをここに貼りつければいいのですが長いので・・・。自分の世界から出ないで外の世界に疎いとか関心がないことみたいです。1人は「たとえばアメリカにはChinese bubbleやSpanish bubbleがあって同じ人種だけでコミュニティーを作って英語を覚えようとせず母国語で通している」と例をあげてくれました。よく耳にしますよね、この手の話。
もう1人のネイティブはエゴのことを言っているとも書いてくれました。
そしてWe in the USA would (and often do) say our representatives in Washington DC live in their own bubble, as they don't seem to know what happens outside Washington. とも。これっておそらく政治家のことかなと。
参考になれば幸いですし、私も勉強になりました。ありがとうございました。
Posted by Lily at 2014年08月10日 23:24
再び失礼します。このドキュメンタリーが好きでこの表現を自分のブログに取り上げた人がリンクを教えてくれたので貼り付けておきますね。
http://www.evilenglish.net/living-in-a-bubble/
Posted by Lily at 2014年08月11日 21:32
Lilyさん

コメントありがとうございます。

台風の中、関西方面を旅行していました。さきほど、帰宅しました。

bubbleの件、勉強になりました。日本人の海外留学生でも、live in their own bubblesの人がいると言いますよね。そうやって使うんだ、なるほど!

リンク先、これから拝見しますね!取り急ぎ、お礼を!
Posted by monto at 2014年08月12日 22:06
わあ〜、関西に行かれていたんですね。交通機関が乱れて大変だったでしょう。お疲れが出ているのではないですか?
少しでも行きたかったところに行けているといいのですが。
Posted by Lily at 2014年08月12日 23:22
Lilyさん

はい、交通機関の乱れはありましたが、なんとか、予定をこなしました。(Thank you for asking!)

リンク先の辞書見ました。使い方がわかりやすく書かれていて、イメージしやすかったです。

ありがとううございました!
Posted by monto at 2014年08月13日 22:00
bubbleの説明でわかりやすかったページがありましたので、shareします。

http://www.stefanmisaras.com/do-you-live-your-life-in-a-bubble-or-in-reality/
Posted by Daddy at 2014年08月18日 20:46
Daddyさん

お久しぶりです。

情報ありがとうございます。読ませていただきました。わかりやすかったです。「キリストに出会うまでは、人間はみな自分のバブルのなかで生きている」と言われてしまっては、キリスト教信者でない者、みんな含まれてしまいますね。
Posted by monto at 2014年08月18日 22:10
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: