2015年01月17日

a vehicle to like


ジャパンタイムズの木曜版は映画評が載ります。

ちょっと気になっていた映画The Judgeの評が載っていました。

このコラムは3人の人が書いているのですが、どの方も表現方法が難解。その中でも私が難しくてわかりずらいなあと思うKaori Shoji(たしか、returneeの方)さんがこの映画評を書いています。

今日もわかりずらかった〜と思ったので、ご紹介します。

There is a point in a woman's life--specifically, mine--when surprises in movies and in dates are just not all that welcome anymore. Which is why "The Judge" is a vehicle to like--very, very much. Robert Downey Jr. faces off with Robert Duvall in a patriarchal angst-ridden mystery thriller set in small-town Indiana.

ここまで読んで、お勧めしているのか、あんまり面白くないよって言っているのかさえ、わからなかった。ちなみに、総合評価で星3つ(満点5つ)

とくに、a vehicle to likeの箇所がどういう意味なのかわかりませんでした。

vehicleを文字通り「乗り物」と訳してはまったく意味が通じないので、辞書に頼る。

「伝達手段」とか「表現手段」という意味があるんですね。

英辞郎で検索すると

a vehicle to help
役に立つための手段

vehicle to reach
〜のところに運んでいってくれるもの

などの例が出ていました。helpreachはここでは自動詞だけど、この場合のlikeは他動詞だと思われます。

すると

He is hard to please.「彼は機嫌が取りにくい」のときのように動詞pleaseの目的語は主語He(him)であるというパターンですね。

だから

"The Judege" is a vehicle to like
likeも目的語は映画「ジャッジ」ですね。

ということはWhichから訳すと、「それがこの映画を好きになる理由である」という意味で、「それ」(whichの先行詞)は、「驚きがない」ということを指しているんですね。

それでもまだ、著者がこの映画をお勧めしているのかどうかはわからない。皮肉で言っていることが往々にしてあるので。

それで、先を読む。

There are rewards to be reaped from this story that takes you exactly where you think you're going, and arrives at the moment you think you'll get there.

行き先が読めるということをrewardsご褒美と言っていますが、それも皮肉なのか・・・

So what if there are no detours--much less, speed bumps--along the way? Granted there are no surprises, but it's pretty high on the comfort factor.

ここまで読んでようやく褒めているのかなあと思えてきました。

回り道もスピードバンプで驚かされることもないけど、心休まる要素があるってことですものね。detour, speed bumpが使われているのはvehicleという比喩を使ったからという理由もあるでしょうね。

speed bumpはスピードを出さないように道にわざと設けられている盛り上がった部分ですよね。

もうひと段落。

"The Judge" is the kind of movie to be savoted while deeply ensconced in an upholstered theater seat, with a flask of whisky--a scheme that woud work better if you're a well-to-do, over-40 male, but one can't have everything.

ensconce:身を落ち着ける

upholstere:じゅうたん・カーテンなどで装飾する

flask:携帯用酒瓶
well-to-do:裕福な、何不足ない

ということで、ここを訳してみます。

「ジャッジ」はじゅうたんを敷き詰めた劇場の席にゆったり腰掛けて味わうタイプの映画である。懐からウィスキーの酒瓶でも出して。40を過ぎた裕福な男に、より好まれる筋書きだろう。とは言っても、条件すべてを満たす者はなかなかいないかもしれないが。

ということかなあ。

結局、この映画を好む人はそれほど多くないかもしれないと言っているのかなあ。

最後まで読むと、それなりにいいよ、と言っているようです。

法定のシーンを指して

The scene may be way too contrived for today's cinema but its impact can't be denied. This one will stay with you for a long, long time.
(このシーンは現代映画にしてはわざとらしい感もあるが、そのインパクトは否定できない。この映画は末永く心に残るだろう)

と結んでいます。ここを読むとやはり見てみたいなあと思います。

でも、私の市ではいつ上映されるのか(果たして上映されるのか)未定のようです。DVD化されるまで待たなくてはいけないかなあ・・・

posted by Monterey at 21:02| Comment(2) | Japan Times | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
映画のレビューは難しいですね。前にVariety という映画雑誌を購読していたんですが、使われている単語が凝りに凝っていてTIMEより難解だと思いました。

vehicle というのは映画関連の記事で時々見かけます。

Merriam-Webster の

"a work created especially to display the talents of a particular performer" が一番近いような気がします。

This movie is a Robert DeNiro vehicle. (あるいは Tom Cruise vehicle とか)なんていう言い方を見かけます。これはトム・クルーズ作品(映画)だ。みたいな感じなのかな。

ここのvehicle to like も好みの映画、作品、と訳せるのかな。この記事を書いている人はきっと「渋い映画」が好みなのかも。

a scheme that woud work better if you're a well-to-do, over-40 male, but one can't have everything.

one can't have everything は裕福だけどすべては持っていない、満たされていないという意味かなと思ったんですけど、どうかなあ。

ロバート・デュバル、ロバート・ダウニー・Jr. という組み合わせ、面白そうですね。


Posted by ばっちもんがら at 2015年01月20日 01:43
ばっちもんがらさん

vehicleって、映画関連では普通に使われている単語なんですか!知らなかった〜勉強になります。

one can't have everything.

のところ、そうか。The movie is for one who can't have everything.ってことかあ。そのほうが、文脈の流れにもあってますものね。

ありがとうございます。

親子の確執と愛情、そして法廷ものということで興味あるんです。久しぶりで劇場に行って見たいと思っているのに、私の街には来ないかなあ。

Posted by monto at 2015年01月20日 10:01
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