2017年02月10日

数と量


ずいぶん昔ですが、プラスチックごみ収集日のこと。家じゅうのごみを集めて、これで全部かな?と家族に確認すると「物置にたくさんあったはず」と言われ、物置に行くと、そこにプラスチックのごみが入った大きな袋が一つだけありました。「たくさんあったはず」と言われたとき、私は頭の中に数個のごみ袋を思い浮かべていました。しかし、家人が言った「たくさん」は数ではなく、量のことだったのだと、ポツンと一つあったごみ袋を目にして悟りました。こんなとき、英語なら、manymuchか、どちらを使うかで勘違いはおきないよな、と思ったのを今でも覚えています。(a lotを使えば、日本語同様、わからないですけどね)

さて、今週のジャパンタイムズ、バイリンガル(日本語講座)のページに、「SK社との契約のことなんですが、ちょっとこちらが譲歩しすぎたかなと、心配になりまして・・・」というセリフが出てきました。英訳を見る前に、自分で英作してみました。

I'm afraid that we made too much concession with SK Co.?

今、辞書で確認すると、「〜への譲歩」というときはtoを使うようですね。

そして、concessionは可算名詞なんですね。

ジャパンタイムズの英訳は
...could I talk to you about the contract with SK Co.? I am worried that we may have made too many concessions.

concessionが可算であるなら、much concessionではなく、many concessionsになるのも道理ではありますが、これなら、「多くの点で譲歩した」ということですよね。

もし、これが譲歩の幅の問題ならどうなんだろう?たとえば車の販売だとして、100万円で売りたいところを、80万円で手を打つことになったときに「譲歩しすぎたな」と言いたければ、I made a concession too much.と言えるのかしら?それは変かあ。I made too big a concession.それも変かあ。

日本語なら、量(範囲・幅)の問題なのか、数の問題なのか、どちらであっても「譲歩しすぎた」を使えるけど、英語は区別が必要なんだろうから、なにかしらの言い方はあるはずだけど。ぴったりくる表現が思いつかない。

ところで、concessionには「売店」の意味もありますが、一つの語源から発した語のようです。「譲歩」と「売店」とは、ずいぶんかけ離れてみえますが、どうして、こうなったのだろう?と、ただいま語源に凝っている私は気になりました。答えはわからないのですが、concedの1番目の意味には「(しぶしぶ)認める」が載っています。そこから「譲歩」への流れは容易に理解できます。そして、2番目の意味に「・・・を(権利)として許す、与える」というのがあり、concessionにも、土地使用権、営業許可という意味がありますから、そこら辺から、売店の意味が生まれたのかもしれませんね。


posted by Monterey at 23:25| Comment(10) | 英語学習日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
深く掘り下げて考えない、しかも英作文に苦手な私はただただ「なるほど」と感心して読ませて頂きました。ビジネス関係の話題は自分には必要ないと避けちゃいますし(^^;;) あ、ただNHKのしごとの基礎英語はたまに見てました。ばっちもんがらさんが見始めたと記事にされて最近では前よりもチャンネルを合わせる回数が増えました。ながら見なので内容はろくに頭に入っていないのですが。

「SK社との契約のことなんですが、ちょっとこちらが譲歩しすぎたかなと、心配になりまして・・・」という言い方がいかにも日本語ですよね。それに比べて英語はストレートですね。まずは契約について話せますか?と切り出してそれから理由。
これに限りませんが、日本語だとじわじわと攻めていってそこにはハッキリ言わなくても何のことかおわかりですよね?って気持ちも含まれますけれど、英語はそうじゃないと思うので、最初に「多くの点で」と言うにしてもそれに続けて「価格面で」「○○の点で」と具体例をあげるんでしょうか。

しごとの基礎英語でもAkiが口にする英語を大西先生が提案する英語を比べると
曖昧・まわりくどい感じがします。そこが日本人的で私も同じ発想をするだろうなと思います。なかなかそこから抜け出せないです。
Posted by Lily at 2017年02月11日 11:35
Lilyさん

仕事の基礎英語、私もばっちもんがらさんから聞いて、先日、見てみました。なるほどと感心した覚えがありますが、なにに関心したのか、忘れました(;´д`)

単刀直入な英語と、ソフトな言い回しを好む日本語。マインドセットの切り替えも必要ですよね〜私も日本的発想からなかなか抜け出せませ〜ん。道は遠いけど、一歩づつですよね。
Posted by monto at 2017年02月11日 13:09
私なんか1つの文で済ませちゃおうとして結果的に長くなってしまいますが、しごとの基礎英語にしても自分が添削された英文にしても原文がそうだとしても無理にまとめず2つとか3つの文に分けて言えばいいのかと気づかされることが少なくないです。だらだらと1つの文章で伝えるより短文を2つ3つと繰り出して考えを明確にするほうが伝わりやすいのかなと。そこは自分の課題です。
Posted by Lily at 2017年02月11日 13:56
Lilyさん

私も覚えがあります。通じることを優先させて、できるだけシンプルに、簡単な表現で、ってことも大切だなと思うことがあります。

私の友人でスピーチクラブに入っている人がいるのですが、日本人同士で英語の会話をすることも多いので、あまり難しい表現は使わずに、単純な単語、フレーズで、を心掛けているそうです。
Posted by monto at 2017年02月11日 20:33
日本語でも難しい言葉を使って長々と言われると頭に入ってきませんよね。この間、稀勢の里が横綱に昇進しましたけれど、四字熟語を使わずシンプルな口上で良かったなと思いました。

トランプさんの英語もとてもわかりやすい(個人的にはvery veryを多用する人だな、それはネイティブにはどう聞こえるんだろうと気になります)英語ですよね。それが支持される理由の1つだったりするのでしょうか。

添削サイトのポイントが残りわずかで使い切ってしまおうと提出したら、他にもこんな風に言えますと例文をいくつか挙げてもらい、それがノンネイティブの自分には到底ひねり出せないもので、もともとシンプルな日本語が自分が書いたような英文から先生の提案してくれた格調高い英文まで色々言い換えられるんだなと思いました。私はもうシンプルに通じればいいや、たまにイディオムで決めてみたいなという感じです(^^;;)
Posted by Lily at 2017年02月14日 22:15
Lilyさん

なるほど、トランプさんはたしかに、very, veryを連発する気がしますね!

以前も教えていただいた気はするのですが、Lilyさんが使っている添削サイトはどこですか?私も登録したいなと最近思っています。ずいぶん前にLang 8 というところに登録したことがあります。会員同士が互いの母国語を添削するというサイトなんですが、日本語の登録が多いせいか、英作文しても、なかなか添削してもらえず、やめてしまいました。やはり只で添削してもらおうと思っても無理かなと思ったものです。
Posted by monto at 2017年02月15日 08:30
Fruitful Englishです。私は一番安いコースで1行英作文をやっていました。定期的にやっていなかったのであまり身についていないです。継続するかはわかりません。チケット消化枚数は増えるでしょうがもっと長いものも添削してもらえるはずです。通常の講座とは別に高くて私は出来ませんけれど、定期的に特別講座みたいなのも開講され(事前に英語力を審査され招待者のみのものがありました)面白そうです。募集は終了したはずですが英語脳養成講座とか日本人の先生による冠詞などに特化した講座もありました。たぶんこれからも日本人の間違いを基にしたボキャブラリー講座とか日本人の先生による時事英語講座を予定しているみたいです。

ただすでに上級者の方が満足されるかどうかわからないのでサイトを覗いてみてください。http://www.fruitfulenglish.com/index.html

Lang8はとにかく投稿するだけではなく日本語を学ぶネイティブの添削もしてあげてお友達になる、これを繰り返すことでしょうか。大量の投稿があるので目に止めてもらうのは簡単ではないかもしれません。それになんというか最近特に若い人が多くて、内容がシリアスだったり専門的な答えを期待すると応えてくれる人はなかなかいないかも。無料であちらもプロではない人がほとんどなわけで、添削してくれたものが正しいかどうか保証はないですよね。仕事でやっているわけでもないのでお友達になっても相手がしばらく利用していなかったり止めたり。複数のネイティブの言うことが相反するもので、添削したネイティブ同士が相手を批判したりするのも目にしたことがあります。やはり専門家じゃない、無料ということで割り切りが必要なんでしょうね。私はずいぶん利用していません。1人年配のネイティブがいて彼はデンマーク語を勉強していたので私が添削することは不可能でしたが、私のは直してくれて疑問にも答えてくれました。最後の投稿に反応がなかったので年齢を考えても体調が思わしくないのかなと心配でした。彼に教えてもらったことを何度かこちらにコメントとして残したことがあります。
専門的な知識を持ったネイティブと信頼関係を築いて教えてもらうか、お金を払って指導を仰ぐのがいいのでしょうね(^^;;)
Posted by Lily at 2017年02月15日 22:04
Lilyさん

なるほどなあと、うなづきながら読ませていただきました。Fruitful English、ちょっとチェックしてみようと思います。

Lillyさんも、Lang8やっていたのですね。そうですね。やはり無料のものに多大な期待をしてはいけませんね。もちろん、高ければ良いわけではありませんから、内容は選ばなければなりませんが、添削はしてほしい項目のひとつなので、多少お金払ってでもしてもらいたいなあと思っています。
Posted by monto at 2017年02月16日 16:07
concession 自分のブログを調べたら3回も書いてました。譲歩と売店と租界。語源知りたくなりますよね。売店と租界は持ち主からある一画を借りて商売をするという点では同じなのかなあ。これだという語源がわかったら教えて下さい。
Posted by ばっちもんがら at 2017年02月22日 20:54
ばっちもんがらさん

私もばっちもんがらさんのブログで売店のconcessionを見た記憶があります。

租界の意味があるとは、それは知りませんでした。でも、語源って、確実にわかっていることのほうが少ないみたいですからねえ。
Posted by monto at 2017年02月22日 22:52
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