2018年01月07日

明けましておめでとうございます


おめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

新年早々、文法の疑問を提示させていただきます。

以前、高校生にこのような質問をされたことがありました。
「if節の時制が過去完了で、帰結節が(助動詞の)過去という文は可能だけど、その逆(if節が過去で、帰結節が過去完了【実際は助動詞が入るので、助動詞+have p.p.】)は可能なのか?」

私は「もし、今、こういう状態だったとすると、過去は〜だっただろう、なんていう状況って、あり得ないんじゃない?」と答えました。

ところが、年末に見た「メンタリスト」の最終回に、こんなセリフがありました。

If I didn’t have this ring, I would never have met you.

主人公ジェーンがテレサにプロポーズする場面で、前妻が亡くなってもずっとはめていた結婚指輪をはずすときのセリフです。

「もしこの指輪がなかったら、君とも出会っていなかっただろう」

論理的に考えると、「もし、今、この指輪を持っていなかったら、出会っていなかった」ではなく「もし、過去に指輪を持っていなかったら」あるいは「もし、ずっと持っていなかったら」というのが正確だと思うので、厳密に言えば、If I hadn't have this ringが正しい言い方だと思うけどなあ、と、腑に落ちずにメモしました。

でも、ひょっとして、たとえば、「もし男だったら、相撲取りになっていたのに」なんて場合

If I were a man, I would have been a sumo wrestler.
と言えるのかなあ。

逆に
If I had been a man, I would have been a sumo wrestler.

のほうが、不自然なのかな、と思うようになりました。どうなんでしょう。

もうひとつ、別の疑問です。

NHK講座で(どの講座だったか、覚えていません)アシスタントのネイティブの方が、なにか否定文を言ったのですが、それに対し、もう一人のネイティブアシスタントが、Me, too.と応答したんです。

このやり取りは、スキットとは無関係のアドリブ部分なので、文法に則れば、Me, neither.のところを、思わず、Me, too.と言ってしまったのだろうなとは思うのですが、これは、ネイティブが、結構、頻繁にやってしまう「間違い」、言い換えれば、「間違い」とは気づかないで流せる程度のものなのか、どうか、少し気になりました。

ドラマでも、こんなセリフを耳にしました。こちらも、「メンタリスト」から

"I'm not gonna lay off because some fat cat's putting on the pressure."
"Me, too."


どんな場面だったか、記憶がないのですが、「プレッシャーに屈して、やめたりしない」という固い決意のセリフなので、「私もやめたりしない」という強い否定の同意だと思うのですが、それでも、neitherを使わずに、tooを使っている点には注目です。

皆さんも、もし、このような例に遭遇したら、ご一報を!








posted by Monterey at 10:43| Comment(2) | 英語学習日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
遅ればせながら今年もよろしくお願いいたします。

「もし男だったら、相撲取りになっていたのに」を英語にするとしたら
montoさんはIf I had been a man, I would have been a sumo wrestler.だろうと思われているわけですね?

私は文法が苦手で仮定法は苦手の1つ。必死に例文や解説を読んだのは高校の文法のテストのためで、それ以降は避けがちでまともにやっていません。必要ななったときに調べる程度。だから逆にきちんと学んだ方に教えを乞う立場でコメントするのもどうかなと思ったのですが

仮定法過去完了というのは過去の事実と反対のことの想像、仮定するものですよね?(こうやって日本語でタイプする時点で混乱気味(;^ω^)

「もし男だったら、相撲取りになっていたのに」をIf I had been a man, I would have been a sumo wrestler.にすると自分が相撲の新弟子検査を受けられるような年齢だった過去の時点で男ではなかったので相撲取りにはならなかった、ということになりますね。もう1度言い訳すると人に文法について語れるような勉強量も講師としての資格もないので自信を持ってコメントできないのですが、この文章にすると正しいとか正しくないということとは別に「その時点では男じゃなかったけれど、今は男である」ニュアンスも持たせる、あるいは聞き手が感じるかもしれない気がします。

これをIf I were a man, I would have been a sumo wrestler.にすると「過去にも自分は男ではなかったし現在も男ではない女なので」という変わらない事実が表現されるのではないでしょうか。

パトリック・ジェーンは過去にも指輪をしつづけていたし、テレサにプロポーズした時点でも指輪をはめていた(プロポーズしながら外したにしても)だから条件節を過去にしたのかな〜と考えます。

何年か前にビル・ゲイツがものすごい金額を寄付したと記憶していますが、「彼が大金持ちでなければ、あれほどの寄付はできなかっただろう」(今も彼は大金持ち)「ドナルド・トランプが大金持ちの有名人でなければお金のかかる大統領選には出なかっただろう」・(今も彼は大金持ちの有名人)
こういう時は現在も過去もお金がある2人だから条件節は仮定法過去にするのではないかと思いました。

Me,too.Me,neitherに関しては私はあまり真剣に考えていなくて(;^_^A
日本語同様、英語も変化しているんだろうなと受け取りました。
公の場のスピーチでも商談でもなくネイティブ同志のドラマの中の会話ということでかなりくだけたものと考えられないでしょうか?アメリカ英語は特にそういう傾向があるような気もします。Me,tooで肯定も否定も済むのであればMe,neitherというより言いやすいですよね。
このmontoさんの疑問からちょっと離れますが、昨日録画していたNCIS:LA〜極秘潜入捜査班を観ていたのですが、メインキャラクターの1人ディークスという男性が「デートで祭りに行きゲームで金魚を当てた」と言ったのですが英語ではHad a date this weekend. Went to the carnival. Won that goldfish.でした。私は英語では主語ははっきりさせる、日本語は「わたし」と言わなくても通じるが英語ではIと入れることと教わりました。でも見事にIがない3連発。でもこのシーンがテンポよく展開して効果があると感じました。前にもこちらでbe動詞やhaveがドラマでよく省かれているとコメントした記憶があります。このドラマのこの後のシーンでも同じディークスがYou ready for this?と言っています。

ニュースで英会話では「今週1週間は、アメリカのABCニュースを取り上げます。キャスターはごく普通の日常会話で語るので、ときに文法的な規範から外れることもありますが、あまり気にすることなく、解説を参考に生き生きとした英語に触れてください」と断り書きがあります。きっと間違いだと指摘してくる日本人気質を考慮してなんでしょうね。本日分の「フラワーガールは92歳」ではAnd we asked her today would she do it again?というキャスターの発言があり、「キャスターの言葉は口語調で、本来ならAnd we asked her today if she would do it again.が文法的には正しくなります。ここでのwouldは仮定法の助動詞で、「もし機会があったならば」という言外に含まれた条件を受けて、あなたはまたやってみますか?という意味です」という解説があります。
他にも数か所「前段は文法的に完結していません」という解説があります。キャスターでさえそうですから、ドラマでの会話はさらに正しい文法無視なんじゃないでしょうか。それてしまいました、ごめんなさい。

montoさんは教える立場でそうなる理由を解明して正しい情報を生徒さんたちに伝えなければいけないですよね。学生には正しい文法を覚えてもらわないと試験で不正解になるでしょう。これがネイティブのうっかりミスなのか許されるものとして使われたのか私にはわかりませんが、私なら基本的には日本の学校で教える文法を(これもネイティブの視点から100%正しいか疑問ですが)試験でも留学先、ビジネスの場でも通用するものとして教えて、それをきちんと身に着けた後の余裕のある生徒さんであれば「とは言ってもカジュアルな会話、ドラマや映画などでは違うんですよね」と教えると思います。受験をする学生さんや年配の方だと余裕がないでしょうか。

同僚の方やネイティブにこれ!という回答をもらえたらぜひ記事にしてください
Posted by Lily at 2018年01月11日 14:23
Lilyさん、おめでとうございます。
そして、丁寧なコメントありがとうございます。

まずは、仮定法ですが、私はこれを書いている時点では、仮定法過去は、「もし今〜であるなら」で、仮定法過去完了は「もしあの時〜であったら」という基本原則に囚われすぎていて、「もし今私が男なら、あのとき、相撲取りになっていたのに」は、変だと、思ったんですよね。「(相撲に熱狂していた)あの頃私が男だったら」ということだろうと、思いました。でも、書いているうちに、Lilyさんがご指摘なさった、If I had been a manでは、今は、男になった、みたいに聞こえるのかな?という気になり、If I were a manのほうが、自然なのか?と思えてきて、曖昧なまま書きっぱなしにしてしまいました。少し日がたった今、やはり、Lilyさんのおっしゃるとおりだなと自分でも、思うようになりました。

ネイティブの文法的間違いについては、大きく3つあると思っています。@ネイティブならほぼ間違わないだろうもの (日本語の)例: 一部の助詞 「私【は】そう思いません」というところを「私【に】そう思いません」とは、まず、間違えない。A間違えだと気づかない人もいるもの 例:「食べられる」を「食べれる」など、いわゆる「ら」抜き言葉。これは正式に認められるのも時間の問題かもしれないですよね。Bその中間 

文法書と異なる用法に出会ったとき、@〜Bのどれだろうと、ふと思います。Aの中にも、@に近いものBに近いもの、様々で、それも時代とともに変わってくるのだろうと思います。英語を教えるものとして、その変化に、敏感になっていたいなと思うものですから、些細な間違いなどを無視できなくなっているんですよねえ。

また、なにか追加情報がありましたら、お互いに連絡しましょう!

今年もよろしくお願いいたします。

Posted by monto at 2018年01月12日 19:36
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