2011年03月24日

二語動詞と代名詞


二語から成る群動詞の目的語が代名詞の場合、その代名詞は二語の間に置く、というルールを高校で習います。このルールは、動詞+副詞の場合であり、動詞+前置詞の場合はその限りにない、と私が知ったのは、度々話題にのぼる「ここがおかしい日本人の英文法」(TDミントン著 研究社)を読んでからです。

p84
句動詞とは、switch offput offのように、副詞(正確には、副詞不変化詞)と結びついた動詞のことを言います。それに対して、前置詞つき動詞は、consist ofinsist onのように、前置詞と結びついた動詞のことです。

なぜ、代名詞なら、句動詞の間に挟めるのか、理由もミントン氏は解説してくれていますが、ここでは、割愛。

それで、put it offはあっても、insist it onはない、というわけです。

これを読んだ時は、なるほど、I listened it to.とは言わないものなあ、と納得したのですが、のちに、「あれっ?この場合のitは挟むのか、後ろに置くのか?どっちだろう?」と思うことが、たまに出てきました。(たとえば、get it overなのかget over itなのか?)

それなのに、曖昧なままにしてきてしまったので、先日、こんなことがありました。高校生の学校教材です。

「ひとりでそれをやり通したと思うと、彼は少し気分が晴れた」

The thought that he'd [himself/ by/ made/ it/ through/ gone] him feel a little better. (追手門学院大)

出ました!!「やり通す」はgo it throughなのか、go through itなのか!今までの経験から考えるしかない私でした。

正解は

The thought that he'd gone through it by himself made him feel a little better.

生徒さんから、なぜgone it throughじゃないのか質問が出ました。私は、throughが前置詞なのか、副詞なのかにより、その語順が決定するというルールは説明しましたが、そんなルール、実際、試験問題に出た時(そして、自分で英文を発する時も)、なんの助けにもならないよね、と同情もしました。

前置詞の場合は、listen toのように、toがあっても、なくても、文の意味にほとんど変化はないけれど、副詞の場合はput out the candle(蝋燭の火を消す)など、意味に決定的な役割を果たす、とも、ミントン氏は教えてくれました。だけど、「やり通す」の場合go throughthroughは、決定的な役割なのか、そうでないのか、判断は微妙です。

クラスが終わってから、一人反省会です。

辞書とにらめっこして、出した結論は、動詞が自動詞かどうか、によって決定するということ。そもそも、goitのような目的語を従えることのできない自動詞ですものね。go it throughは違和感があって当然。「そんなの、あたり前じゃないか!ずっと前から知ってるよ!」という方には、無駄なお時間とらせてすみませ〜ん。

ロイヤル英文法にもありました。そして、こんな注意書きも。

p346
callのような自動詞と他動詞の両方を持つものについては、・・・見分ける必要がある。

They called on me yesterday.

call on
(訪問する)は自動詞+前置詞だからcall me onとはならない。

I'll call you up if I need your help.

call up(電話をかける)は他動詞+副詞

callは基本的に、「呼ぶ、電話をかける」という意味なので、「訪問する」という使い方は、たしかに、onが文意に決定的な役割を果たしていますね。

こんな注意もありました。

see + ... off(を見送る)get +・・・across(わからせる)などは、他動詞だけれども、代名詞でなくても間にはさむ。

He saw his son off at the station.

なのだそうですね。


get acrossget oneself acrossでしか覚えていなかったので(ほかの使い方あり?)不思議もないですが、see offは今までI saw off my friend.とかって言っていたかもなあ・・・








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2011年03月20日

くじら公式


損傷した原発への連日にわたる注入作業。昨夜は、任務を終えた消防庁の3名が記者会見に応じていました。その決死の覚悟や家族への配慮の様子を見ていると、涙がボロボロ出てきます。死との恐怖と闘いながら、立派に任務を果たし、今も果たしている方々には、感謝と尊敬と申し訳ないという罪悪感も入り混じり、言葉もありません。こんな危険を冒さなくてもすむよう、一刻も早く事態が収束してくれることを祈らずにはいられません・・・

そんな中ではありますが・・・クラスはいつもどおりあります。ある高校生のクラスで、「クジラ公式」が出てきました。私はこのパターンが苦手なので、勉強しました。


先日、触れましたEXPERT(文英堂)という本と、ゴンちゃんからのお墨付きもあるForest(桐原書店)[ゴンちゃん、遅ればせながら私も買いました〜]の「クジラ公式」の部分を読んでみました。今まで、わかったと思っても、数日たつと、また、ごっちゃになってしまっていたこの「公式(?)」、今回、2冊を読んで、今度こそ、定着したと思うので、最後にここにまとめさせていただきたいと思います。

A whale is not a fish.

(くじらは魚ではない)

これに、比較対象物(通常、あきらかに、そうではないと思われる物)を後ろに付ける。その際、比較級more thanの前に、否定を強調するanyを添える。

A whale is not a fish any more than a horse (is).

(馬が魚ではない、という事実と比べても、これっぽちも差がないくらい同様に、くじらも魚ではない)

not anynoと置き換えることができるので、それを使用。その際、no a fishとは言えないので、moreを移動させて、no more a fish than ...の語順にする。

A whale is no more a fish than a horse (is).

(くじらは、馬と同様に魚ではない)

これが有名な「くじら公式」

この「公式」が実際、映画で使われているのを耳にしたのは、アニメ映画「ファインディング・ニモ」。ニモはclownfish(クマノミ)という魚なんですよね。

他の魚が"clown" fishなら、面白いこと言ってみろよ!と、皮肉なからかい方をしたものだから、ニモは(今、確認したら、正確にはニモの友達マーリンのセリフでした)Clownfish are no funnier than any other fish.

(クマノミだって、他の魚と同様別に面白いわけではない)

と言います。

これは

Clownfish are no more funny than any other fish.


の口語的な言い方だと思われます。

クジラ公式が、映画で使われている〜!と思い、印象に残りました。

この公式の肯定版がno 〜less than...なので、

「私って、忘れっぽいたちなのよねえ」
「あら、私も同じよ。安心して」

なら、

"I am so forgetful."
"Oh, I'm no less forgetful than you (are). Don't worry."


余談ですが、
no lessには、「紛れもない」「なんとあの!」という驚きや皮肉の意味もあるんですよね。

In 2000, the MLB opening game was held in Japan, no less.

(2000年はメジャーリーグの開幕戦が、こともあろうになんと日本で行なわれた)

ウィズダム英和より









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2011年02月22日

未来完了


このところ文法がらみのエントリが多くて恐縮なのですが、今回は、東京で冬期講習を受けた中学生が見せてくれた問題についてです。皆さんのご意見をうかがえたらと思い、アップさせていただきます。

問題
祖父が死んでから来月でちょうど10年になります。

この文をjust/sinceを用いて英文にせよということです。

で、正解が

Ten years will have just passed since my grandfather died next month.

だとのこと。

賛同なさいます?

私は、受け入れがたいのですが・・・

まずは、最後の部分。

my grandfather died next month

next monthは、since...diedを飛び越え、Ten...passedにかかっていると思うのですが、時を表す副詞は文末に置くという原則に従い、このようにしたのでしょうか?このままでは、「死んだ」のが「来月」----のような心地よくない矛盾した表現に聞こえてしまいません?

さらには、will have just passedの語順も、私には耳触りがよくないです。ふつうであれば、have just +  過去分詞ですが、この文は助動詞willがあるので、justはその直後に来るのではないでしょうか。

ネットや辞書で検索してみると、

I will just have to ...

のようなhave toとの組み合わせは見つかるのですが、未来完了形とjustの組み合わせは見つからず、どちらが自然なのか結論が出ませんでした。

私なら

Ten years will just have passed next month since my grandfather died.

って作るなあと思ってしまいました。皆さんはどうお考えか、お聞かせいただけたら、嬉しいです。




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2011年02月21日

訂正



昨日のブログの件に関して、訂正したいと思います。

Have a look at a book there is on the table.(1)

昨日、こんな言い方しないのではないだろうか?と疑問を呈しましたが、そうでもないかあと思いなおしました。

Have a look at a book on the table.(2)

(2)の文は、机に数冊本が置いてあって、その中のどれか一冊ざっと見てみて!という状況。

(1)は、机には本は1冊しかなく、その本の存在を知らせるとともに、それに目を通してほしい時に使う。と、こういう違いがあるのかな?と思い直しました。ただ、こんな時、実際の会話では、

There's a book on the table. Have a look at the book/ it.のように言うのが自然だという気がしますが・・・




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2011年02月20日

関係代名詞


教えている高校生が学校で使っている副教材に「EXPERT英文法・語法演習」(文英堂)があります。今まで私が読んできた文法書とはひと味違う角度から説明されている文法事項があり、ほぉーと思ったりします。その典型は動名詞と不定詞の説明。ただし、この話は次回にして、今回は、関係代名詞のお話です。

まずは、この本からひとつ問題。

He is not the coward (    ) he was ten years ago.

1. that 2. who 3. when 4. whom


(彼は10年前のような臆病者ではない)


私は、あらかじめ解説を読んでしまっていたので、答えを知っていましたが・・・

答えは1番。


解説の要約

He was a good boy.は主語=補語の文になっている。その場合、補語に人を表す言葉が来ても、本質的には性格や職業、身分を表す。そして、性格や職業は人間ではなく、物に近いと認識される。そのため、補語の次に関係代名詞を置く場合はwhichまたはthatになる。

なるほど。そもそも、補語が先行詞になることができるなんて、あまり意識したことがなかったけど、言われてみれば、ありますね。私が最初に覚えた英語の歌「イエスタデー」にも、

I'm not half the man I used to be.

という歌詞があって、関係詞what I used to beを習う前からお馴染みでした!(この補語にあたる関係詞は省略可能)

ちょっと納得いかなかった例文もありました。

There is a book on the desk.を利用して作った「机の上にある本」という下の文

a book (which) there is on the desk

こんな風に表現することってあるかなあ?「机にある本(どれでもいいから一冊)ちょっと目を通してみて」Have a look at a book there is on the desk.

不自然じゃないですか。Have a look at a book on the desk.でいいでしょう。

それとも、Have a look at a book there is on the desk.は、机の上に一冊しか本がないことを意味するのかなあ。でも、だったら、Have a look at the book on the desk.じゃあないですか。


Flannery O'Connorという作家の文章も紹介されていて、

Mr. Head meant him to see everything there is to see in a city.(都市にある見るべきあらゆるもの)

さすがに、作家さんの文にまでケチつけたりはしません。この文は、自分では書けないけど、書けるようになってみたいネイティブっぽい文だなあとは思います。でも、「机にある本」の文は受け入れがたいなあ・・・



I threw away many clothes there were in the closet.
(私はクローゼットにあった多くの服を捨てた)

はオーケーな気がする。実際のところどうなんでしょう?

私の勝手な感覚では

I threw away many clothes in the closet.

は「私はクローゼットの多くの服を捨てた」というかんじで、「クローゼットの中にたくさんの服があった」という点にはあまり焦点が当たっていない文。多くの服の存在にも焦点を当てたのがthere wereを入れた文。

そんな微妙な差、どうでもいいじゃない!と言われそうなので、このくらいにしておきます。



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2010年12月03日

比較級


高校の教科書に、

The prices of goods in that store are higher than those in this store.という例文が掲載されていました。

比較しているものをはっきりさせ、またthe prices of goodsという重複を避けるためにthose in this storeとする、と説明にありました。

これを踏まえたうえで、練習問題を解いていると、下記に出くわしました。

「アメリカで免許を取得するほうが、日本より簡単だ」

ある高校生が

Getting the driver’s license in the U.S. is easier than that in Japan.

と書いたのですが、私には、このthatはどうも不自然に感じてしまうのですが、別にこれでいいのでしょうか?私としてはthatを取って、


… easier than in Japan.
としたいのですが、比較している対象があいまいになってしまのかな?と、念のため、「ロイヤル英文法」をひも解く。

すると、

It is cheaper to eat at home than (to eat) in a restaurant.と(  )内は省略できることが判明。

ということは、上記も当然、
Getting the driver’s license in the U.S. is easier than (getting the driver’s license) in Japan.で、OKですよね?ところで、この(  )内をthatで代用するのって、ありですか?

Getting the driver’s license in the U.S. is easier than doing so in Japan.なら、私としては、まだ、受け入れられるけど…

考えてみれば、最初に紹介した教科書の例も、

The prices of goods in that store are higher than in this store.で良い気がしてきたのですが、どうなんでしょう?

The prices of goods in that store are higher than this store.と、前置詞inがなかったら、比較の対象が、the prices of goodsthis storeのようで(だれもそんな風には解釈しないでしょうが)バランスが悪いとは思いますが、inがあれば、なにが省略されているか明白だと思うのですが・・・

よく、
The climate of Japan is milder than that of Russia.みたいな例文が文法書に載っていると思うのですが、この場合なら、

The climate of Japan is milder than of Russia.と、thatを省略するのは避けたい気はする。ofは前の名詞と密接に結びついている前置詞で、名詞と切り離すのはごく稀なケースだと思うので。

でも、inなら、that/thoseなしで、いいんじゃないのお〜。どうなんでしょうか?



posted by Monterey at 23:55| Comment(6) | TOEIC・文法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月25日

aとthe


永遠の「ナゾ」冠詞について…

ゴンさんのブログで少し前に取り上げられていて、コメントを残すタイミングを失った感があったので、自分のブログで改めて書かせていただきます。

この世に一つ限りの名詞や、一度会話に登場して二度目以降の使用となる名詞など、数ある物の中から、一つに限定できるものにはtheを、一つには限定できないものにはa/anを使う、というのが、冠詞の原則。しかし、現実はそう単純にはいかない。そこが冠詞のやっかいなところですよね。

私の冠詞ショック体験をお話させてください。

留学先の学校で、「英語科教育」を専攻しました。なんのクラスだったか忘れましたが、手元に配られた資料の例文の中にHe was taken to hospital.というものがありました。

先生が「これはイギリス英語だから、無冠詞だけど、我々アメリカ人ならto the hospitalとするところだね」とおっしゃいました。

生徒たち(私のような留学生以外はアメリカ人)も当然うなづきます。

私は隣に座っていた学生にそっと「どうして、aではなく、theを使うの?」と質問しました。授業の焦点は冠詞の使い方にあったわけではないので、授業の流れを止めたくはない。でも、気になる。という状況でした。

尋ねられたアメリカ人は、適切な返答ができなかったので、私の代わりに手をあげてくれました。

「今、montoが(私のこと)、ここはなぜaではなく、theなのか、と質問したのですが、だれかいい回答ができる方?」とみんなに問いかけました。

先生も、「だれか、良い理由づけできる?」と投げかけました。すると、一人の生徒が「どの病院かを問わない状況だから」と答えたのです。みんなも、先生も、なるほど、という顔でした。その時私は「え〜!学校で習うのと逆じゃないか!」と心の中で思いました。どの病院でもいいなら、aを使うのが、原則じゃないの!!

でも、その一方、この生徒の言い分がわからないでもなかったので、一応、納得したフリをして、後ほど、一人で、よくその意味を反芻してみました。

そして、出した結論。この場合、a hospitalにすると、赤十字病院だの、大学病院だの、個々の病院の複数形hospitalsが念頭にあり、そのうちの一つに運ばれた、というニュアンスになるのではないか。

一方、the hospitalだと、保健所や小さなクリニックではなく、hospitalという範疇の場所に運ばれたというニュアンス。いわば、ホスピタルという概念をtheを付けることによって十把一絡げにくくったかんじ。それが、クラスの生徒が言った「どの病院かは問わない」という真意なんだと、そのように理解しました。

この悟り(と、私は思っているのですが、反論あったら、遠慮なくしてくださいね)は、それまで学校で学んだ冠詞の段階から、一歩ステップアップする出来事だったと感じています。

ゴンさんが提示してくれた例文にも、思考を触発されたのですが、これ以上ダラダラ書くより、ここら辺でやめておいたほうが賢明だな。



posted by Monterey at 20:25| Comment(2) | TOEIC・文法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月24日

大過去


高校生が、学校で次のような英語の文を書いたそうです。

The movie I had borrowed last week was interesting.

ところが正解は、

The moive I borrowed last week was interesting.

だったそうで、彼女は私に「面白かった(と思った)時制より、映画を借りた時制のほうが、さらに前なのだから、had borrowedと過去完了を用いて問題ないと思うのですが、ダメなのでしょうか?」

と質問してきました。

私としては、「二つの時制の差をあえて強調する必要もないから、大過去にしなくてもいいと思うけど、してはダメだとも言えないよねえ」と言うしかありませんでした。今度、ネイティブと会ったときに、確認してみるね、とは付けくわえておきましたけど。

それで、先日、確認してみました。ネイティブの感想としては、過去完了を用いると、不自然だ、とのこと。彼と話をしていて、ぼんやり見えてきた事実は、この文の本動詞がbe動詞という状態動詞であることにポイントがあるらしいということ。

The movie I had borrowed last week played on TV yesterday.

だったら、had borrowedと過去完了を使っても問題なしだというのです。文字通り借りてきたのは先週。テレビ放映は昨日。二つの過去が存在します。しかし、was interestingのほうは、「面白かった」のは昨日に限ったことではありません。その映画の本質に関わることであり、時を表す数直線上の1点で示すべき事柄ではない。この文に二つの過去は存在しないことになり、したがって、大過去も使えない、ということらしい。なるほどねえ…って、こんなマニアックなこと、興味持つ人ってなかなかいないかもしれないけど…




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2009年12月23日

anyの疑問文


ずいぶん昔、アメリカ人にDo you have any brothers?という文について質問したことがありました。

anyの後ろが単数になることはあり得ないのか?と。答えは「ない」でした。以来、私は疑問文でanyが使われる際、可算名詞が続くなら必ず複数形とインプットしたのでした。その後も、おやっ?この使い方は原則に反するぞ、という英語には出会わなかった気がするのですが…

ところが、出会いました。先日ある高校の教科書の並べ替え問題で「この辺に電池を売っているお店ありませんか?」というものと遭遇しました。私なら

Is there a shop where you can buy batteries around here?

みたいな聞き方をすると思うのですが、並べ替えの単語はanyと単数名詞のshopになっていました。電池はbatteriesと複数形。不定冠詞aはありません。

ということは、

Is there any shop ...?

というのが正解のはず。(実際、学校でそれが正解だったそうです)

以前アメリカ人から教わったanyの後の可算名詞は複数、というのは必ずしも言いきれるものではないということかなあ。

というわけで、月1の割で、個人的に英語を教えてもらっているカナダ人に尋ねてみました。

結果

Is there a shopIs there any shopOK。微妙なニュアンスの差としては、たとえば

Is there a shop that sells glasses around here?

(ここらへんに、眼鏡屋さんありますか?)

Is there any shop that sells glasses around here?

(ここらへんに、眼鏡を売っているお店 [どんな店でもいいから] ありますか?)

そうですかあ。OKだったのね。

なら、昔Do you have any brothers?のときは、必ず複数になると聞いたんだけど、必ずってことはない?この質問もしてみました。

答えは、「その文なら、必ず複数だね」とのこと。

そこで、どういう場合なら、複数名詞しか来ないのか?をしばし考えてみることに。

カナダ人の結論は、

Do you [verb] any [可算名詞] で始まっているときは、必ず複数。Is there anyの場合は、Isと言った時点で単数であることが明記されているので、可算であっても単数が可能--という説。

しかし、帰宅してよく考えてみると、高校生の教科書の例文はIs thereではなく、Do you know any shopだった気がしてきました。(私はその教科書を持っていない)

ここで私はひとつの仮説を立ててみました。

Is there any shop that sells glasses?

の場合、カナダ人の説明を採用すれば、「どんな店でも構わないから、たまたま眼鏡を売っている店、このへんにないだろうか?」です。

ところが、兄弟の場合、「どんな兄弟でもいいから、あなたに、兄弟いる?」は普通、考えられない。

ひょっとして、同じDo you haveでも

Do you have any bag where I can put this bread?

みたいなのは言えたりするのかも。現に、ジーニアス英和には

単に警官の有無を聞く場合

Do you see a policeman over there?

だけど、「ひとりでも」といった気持が加味され、「警官がいるとまずい」といった懸念が暗示された場合

Do you see any policeman over there?

もあり得るとのこと。

若い巡査であろうと、ベテラン刑事であろうと、「どんな種類でもいいから、警官いるか?」というニュアンスなのかな。

そこらへん、今度の個人レッスンの時にもう一度、確認してみたいと思います。(ひとりの意見に頼るのは、よくないことは、mijokaさんのブログでも知らされましたけど…今のところしょうがないです)

この件に関して、なにかご存じの方いらっしゃったら、教えてくださいね。



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2009年08月03日

再帰代名詞


生徒さんからの質問で、私自身知らなかったことを発見したということがしばしばあります。そんな中からひとつご紹介します。

昨年ある大学生から受けた質問です。再帰代名詞(いわゆるmyself, himselfなど「〜自身」を表す代名詞)は、所有格my, yourと、目的格him, themとの二つの形にself/selvesが付きますが、なぜ、統一されていないのですか?という質問でした。

即答はできませんでした。「なにか、歴史的経緯があったんだろうね。もし調べてわかったら、ご報告します」とだけ答えました。家に帰って、文法書を調べてわかったこと。佐久間治氏の「英文法のカラクリがわかる」(研究社)−−この本は英語史の立場から疑問に答えてくれて、大変参考になります。この本によると、

16世紀までは、格が安定せず、meself, hisselfもあったのだそうです。16世紀以降、学者等の働きかけもあり、統一の動きが出た。そして、3人称は目的格+self、1・2人称は所有格プラスselfという原則ができたのだそうです。

なぜ、3人称だけ、ほかと違うのかまでは説明がなかったのですが、hisselfは言いずらいですしね。

16世紀と言えば、シェークスピアが活躍した時代であり、また、中英語から近代英語への移り変わりの時期です。この時期に、再帰代名詞だけではなく、様々な英語の法則が整理されたのでしょうね。だから、この時期を近代英語の幕開けと定めたのでしょう。(はるか昔、英文科の学生だったとき、こういう英語史を学んだのだろうなあ。まったく、記憶に残っていない)

この本には、関係ないけど、興味深い事実が書かれていました。シェークスピアと徳川家康の没年は同じ1616年だとのことです。それも含めて、へぇ〜というトリビア的発見でした。





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2009年07月10日

sent


以前私はブログで、4文型の文(I gave him some money.My father bought me a new bicycle.)を3文型で(I gave some money to him.My father bought a new bicycle for me.)表現するとき、一般的に、その行為(gave, bought)が相手(him, me)に届いていたらtoを、届いているかどうかまではわからない場合はforを使うと学校で習うと書きました。

このように説明すると、生徒から不平が出るのが、動詞send。生徒は「送っても、相手に届いているかどうかまではわからないから、I sent a letter for him.だね」と言います。そこで、私は、「実はsendという語は、送って相手に届いた、というところまでを表す動詞なの」と説明します。

しかし、本当にそうなのだろうか?

I sent a letter to him but the letter did not reach him somehow.
という文は成り立たないのだろうか?

以前のブログで私はそのような疑問を呈しました。

その答えとなる説明を、「ウソのようなホントの英文法」(佐久間治)に発見しました。この本によると、

I sent a letter to him but the letter did not reach him.
は成り立つが、

I sent him a letter but the letter did not reach him.
という文は成り立たないということです。

I sent him と言ってしまった時点で、なにかが彼の元に送られたことになってしまうらしい。ところが、to himのように、前置詞がつくと、彼へむけて送られたことは確かだが、届いたところまでは言及していないことになるらしいです。

辻褄はあっているなと思いました。他動詞と自動詞の違いで出てきた、前置詞がつくと、動詞の動作とそれを受ける対象者との間にクッションが置かれるという、あの説明。他動詞として、I sent himと表現されれば、sentという動作がhimに直接作用していることになり、一方、I sent…to himの場合は、直接作用はしていないから、彼の元に届いたかどうかまでは言い切れないというわけです。なるほど。前置詞の力は意外に強い。

ところで、よく出てくるミントン氏の本から。

What did you give your mother for her birthday?

1)I gave flowers to her.

2)I gave her flowers.
どちらが自然な受け答えでしょうか?

答えは(2))。(答えは反転)英語では新しい話題は後ろに置かれる傾向があるので、一度話題に上っている母(her)を先に、新トピックであるflowersが後に置かれるのが自然というわけです。2)と答え方は、知らず知らずに、自然な英語を身につけていたということになりますね。だって、こんなこと、学校では教えてくれませんでしたよね!?




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2009年06月23日

could


「ウソのようなホントの英文法」(研究社)佐久間治著

を読んでいます。いきなり衝撃的だったのが、

lie-lay-lain(自動詞)横たわる
lay-laid-laid(他動詞)を横にする

この似たもの動詞の活用形はネイティブスピーカーよりも、日本人のほうがよく知っているというのです。

著者佐久間氏はネットの英語フォーラムを使って、ネイティブに350回以上の様々な質問をぶつけ、のべ1000人からの回答を得て、この本を編集したのだそうです。

その結果は、タイトルどおり「ウソのような」事実でした。

そのひとつが、lie/layの用法。

He laid on the street.(彼は路上で寝ころんだ)

この文を90%以上のアメリカ人が受け入れたそうです。(伝統文法で正しいとされるのはHe lay on the street.

本来はlayが正しいが、laidも認められる、というレベルの混乱ではなく、どちらが正しい用法かで、激論が交わされるほど両者はゴッチャになってしまっているらしい。

この二つの動詞はTOEICの問題集でも頻出されるので、その都度説明していましたが、こう乱れていると知ると、学生の間に不必要な混乱を招くだけで、説明するのがためらわれます。

文法は、知識を使って、どう展開できるかを問うものであって、知識そのものを問う問題は入試であれ、TOEICであれやめてほしいし、このようなネイティブの間で混乱しているものは、問題として避けてほしいと切に望みます。

さて、この本に、couldの話が出てきます。

couldが過去の「〜することができた」という意味で使っていいのは、1回きりの出来事ではなく、継続してその能力を持っていた事実があるときのみ、という話は時々耳にします。私は、学生時代に、過去の意味のcouldは要注意、と先生に言われてからは、was/were able tomanaged toなどで表現するようにしてきたので、couldが1回きりの動作にしか使えなかったか、それとも逆に、1回きりの動作の時には使えなかったか、いつも、わからなくなってしまっていました。

この本を読んで、あるネイティブの言葉に出会いました。

"You "could" pass your driving test tomorrow but not yesterday.

この場合、couldは「能力」ではなく「可能性」なので、明日運転免許の試験に合格する「可能性」はあっても、昨日の話は「合格した」か「しなかった」かのどちらかで、終わってしまったことのへの可能性を示唆することはできない、ということ。

When I was a child, I could run much faster. (子供のころは、今よりずっと速く走ることができた)


上記は自然な英語。走る能力を持っていて、それを行使する可能性がいつでもあった、と解釈すれば過去の文に仕えるというのも納得です。

助動詞の項目で、もうひとつ印象的だったのが、oughtmustはもともと動詞の過去形から出来た現在形だという話。oughtoweの過去形から出来たそうです。

関係ないけど、この人の他の本に、first/last-stは最上級-estの名残りleftoverだと読んで、へぇ〜と感心したことがありました。


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2009年05月02日

受け身を表す過去分詞


高専TOEICのクラスで、下記の問題がよくわからないとの質問が出たので、同じ疑問を持っている学生の皆さんもいるかもしれないと思い、この場を借りてもう一度説明させていただきます。

Certain mistakes, properly ___,
prove beneficial.

(ある種の失敗は、正しく検証すれば益を生む)

日本語訳が「正しく検証すれば」と能動的になっているので、正解である"examined"を選ぶことを難しくしているようです。

ここで考える必要があるのは、「検証する」主語はだれか?という問題。検証するのは、人間。だから、少なくとも、人間を表すyou they people などのいずれかが文の中に登場していなければなりません。なのに、問題を見ると、それら人間を表す言葉はない。examineの主語はmistakesのようです。となれば、「失敗」は「検証する」のではなく、「検証される」と考えて過去分詞を選ぶ、ということになるわけですが、納得してくれますかねえ。

"Botchan, written by Natsume Soseki, is read by many young people still now.
(夏目漱石によって書かれた「坊ちゃん」は今でも多くの若者に読まれている)

この例文と、質問のあった問題文は構造は少し違いますが、似ています。「坊ちゃん」の例文は、「漱石によって書かれた」と日本語訳も受け身なので、納得しやすいですかね。「書かれた」なので、過去分詞形writtenが使われています。

では、次の日本語を英語に直すとどうでしょう?

「毛筆で書いた字は、上手に見える」

Letters, written with a brush, look neat.

だれが書いたのか、はっきり明記すれば次の文のようになります。

Letters, he writes with a brush, look neat.
(彼が毛筆で書いた字は、上手に見える)

しかし、だれが書いたのかを明記しないのであれば、「文字」は自ら手を使って「書く」のではなく、人間の手によって「書かれる」ことになるというのが、英語の論理です。

(訂正:毛筆の字は、たぶん、漢字の可能性が大だから、正しくはletter[表音文字]ではなく、character[表意文字]ですね)

これと同様に、「失敗」も自らの目を持っていて「検証」するのではなく、人間の目によって「検証される」と考えるわけです。どうでしょう?納得してくれるかなあ…

さらに質問があったら、授業後などを利用して、質問してね。



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2009年03月18日

多い、少ない

TOEICの問題で時々みかけるものに、日本語の表現を直訳すると英語では不自然になるので、表現方法を変えなければならないものというのがあります。その典型が「多い、少ない」

many/muchそしてa few/a littleで表現しては不自然で、largeやsmallで表現しなければならないものを集めてみました。

まずはいつもお世話になるロイヤル英文法から

(誤)The number of cars was rather few.
(正)The number of cars was rather small.
(車の数はかなり少なかった)

ほかに「多い・少ない」をlarge/smallで表すものに、

amount(量)attendance(出席者)audience(聴衆)expense(費用)family(家族)fortune(財産)income(収入)population(人口)quantity(量)sum(金額)

よく問題集で見かけるのはpopulation

また、例文のような場合

The number of cars were rather small.のように、carsが複数形なので、wereを選ばせようとする問題もありますよね。ここは主語がthe numberなので、wasじゃないとね。

それから、会話のクラスで初心者がやってしまうミスに

My family is four.というのがあります。

There are four people in my family.

のような言い方が普通のようですね。

収入のincomeはlarge/smallで表現するのに対し、給与を表すsalaryはどうか英和活用辞典で確認してみました。すると、a large salaryも載っていましたが、いろいろおもしろいのがあったので、ついでにご紹介。a big salaryなんてのが載っていました。そのほか、decent salaryでかなりの額の給料、a fat salaryで<口語>たっぷりの給料なんてのも。このほか、a high salarya handsome salaryってのもありました。

もちろん、少ないほうの表現もたくさんあったのですが、さびしくなるので、多いほうだけ紹介しました!

数の表現といえば、関係ないけど、以前、岩村圭南先生のラジオ講座で、一桁多いをone zero too manyと習い、変な英語!と思ったのですが、一言多い、なんて時も、one word too many
と言うようですね。で、昨日、ドラマを見ていたら、have a few too manyという表現が出てきたので、「ちょっと多すぎる」という言い方かと思いきや、「(酔っぱらうほど)酒を飲んでいる」という表現だそうです。また、最後がお酒の表現になってしまった!


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2009年03月12日

He kissed her on the cheek

どのTOEICの問題集にも載っている文法項目のひとつに体の一部をtheを使って表現するというのがあります。

He kissed her on the cheek.

というやつですね。

この手の表現は代表的なものを覚えておいてもいいですよね。ロイヤル英文法から抜粋してみました。

He caught me by the arm.
彼は私の腕をつかまえた。

She seized the child by the collar.
彼女はその子の襟をわしずかみにした。(ちょっと怖い!)

He shook her roughly by the shoulder.
彼は乱暴に彼女の肩をゆすった。(これもどういう状況だ?)

She gave him a little tap on the arm.
彼女は彼の腕を軽くたたいた。

The brick hit John in the face.
レンガがジョンの顔にあたった。(悲惨!)

The man was shot through the heart.
その男は心臓を打ち抜かれた。(わぁ、ここまで行っちゃった)

なんか、ろくでもない、例文ばかりですね。

それはそうと、ロイヤル英文法には、興味深い解説がありました。

take me by the handtake my handの意味上の違いを下記のように説明していました。

前者は「私という人間全体」に関心があり、後者は「手そのもの」に関心がある。

というのです。

そして、

前者はたとえば「目の不自由な人を手助けする」といったときに用いられ、後者は「愛情、優しさ」などを示唆するともいわれる。

なるほどね・・・愛情表現なら、私という人間全体に興味のあるtake me by the handのほうがふさわしい気もしますが、人間性に興味があるのは前提で、その上で手に注目した、と考えれば納得。一方、人助けのほうは、たまたま手をとるのが先導方法として、都合がよかっただけで、言いたかったのは、手助けしてくれたという事実ですからね。

ところで、「膝が痛い」はどのように表現しますか?
同著によると、

I have a pain in the knee.

辞書でも、I have a pain in my stomach.のような表現は間違いとありました。ジーニアスより

下記の場合はtheでも代名詞でもどちらでもいいようですが・・・

My mother used to complain of a pain in the(her) back.

どちらでもいいなら、theで覚えておいたほうが無難かあ・・・

最後に、体の一部がtheとともに文末にくる表現で、
こんな慣用表現もありますよね。

Don’t look a gift horse in the mouth.
贈り物の馬の口の中を見るな。→贈られたものを値踏みしたり、ケチを付けたりするな。

歯を見れば、馬の年齢がわかることからできた慣用表現のようです。14日はホワイトデーですが、チョコレートのお返しがあった場合は、なんであっても、Let's not look a gift horse in the mouth!


posted by Monterey at 20:48| Comment(0) | TOEIC・文法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月03日

as...as

私の大好きな文法本作者が3人います。マーク・ピーターセン氏、デビッド・バーカー氏、TDミントン氏です。お三方とも、日本語で出版しています。(前二人はご自身が日本語で書き、ミントン氏は英語で書いたものを日本語に翻訳して出版しています)

今日はミントン氏の「日本人の英文法III」より同等比較as...asの項をご紹介します。

My house is as large as my father's.

氏によれば、これは単に、私の家と父の家を比べて同じくらいの大きさだと言いたいのではないとのこと。それを言いたいのなら、

My house is the same size as my father's.

のような表現方法のほうが自然だろうとおっしゃいます。

A is as 〜as B.

という表現はBが〜だとすでに認められている前提で、Aもそれに劣らず〜だ、と言いたい時に使う、というわけです。ですから、上の例文の場合は、父の家が大きいということは、み〜んな知っているという状況で、僕の家だって実はあれくらい大きいんだよ、と言いたいということですね。なるほど、納得。

だからこそ、Bの部分には「〜を代表する」as white as snowだとかas sober as a judge(裁判官は「しらふ」の代表ですかね!)などという慣用句が生まれるのだ、と。非常に説得力がありました。

また、慣用句以外にも皮肉やユーモアをこめた独創的な表現を自分で作ることができるらしく、こんな例を紹介してくれています。

It's as useful as a snooze button on a smoke alarm.
(煙感知器にあるスヌーズボタンのように役に立つ)

で、要するにスヌーズボタンが役に立たないのは皆さんご存じでしょうが、それくらいに、これも役立たずです、という皮肉だそうです。こんな気の利いた皮肉言ってみたいなあ。

否定文の時はnot as asの代わりにnot so asもよく使われると聞きますが、ピーターセン氏が「教師のためのロイヤル英文法」の中で、as long asやas far asのような慣用表現にも、主節に否定文が来る時はこの傾向があるとおっしゃっていました。

So far as I know, there's no law against it.
(私が知っている限り、それに対抗する法律はない)



最後に、as asを使って独創的な同等級を私も作ってみました。


The part-time teacher's salary is as high as the supporting rate of the prime minister.
(非常勤講師の給料は首相の支持率と同じくらい高い)

なんだか、自虐的、かつ笑点の大ぎりみたいになってきたので、この辺で。



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2009年02月25日

自動詞と他動詞

たぶん2年くらい前にやっていたNHKの10分番組で、自動詞と他動詞の違いを扱っていました。田中茂範先生担当だったと思います。これは私にとって衝撃的でした。

1) He kicked the ball.
2) He kicked at the ball.

上記2文の違いを説明してくださったのですが、1)は普通に「彼はボールを蹴った」ですが、2)はおそらくボールを蹴ってはいないだろうというのです。なぜかというと2)は「ボールをめがけて足で蹴った」という意味であり、わざわざそのように表現したとなれば、おそらく「しかし、失敗した」というようなニュアンスが含まれているというのです。

1)のような他動詞は、動詞が目的語に直接働きかけるもの。そして2)のような自動詞は働きかける対象物と動詞の間に、他動詞ほどの直接作用はなく、クッションがある、というような説明だったと記憶しています。そして、そのクッションの役目が前置詞というわけです。


3) searched the bag(バッグをまさぐった)
4) searched for the bag(バッグを探した)

上記の違いも、3)はバッグに直接手を入れているのに対し、4)はバッグに触ったかどうか、さらに言えば、バッグが見つかったかどうかも、定かではありません。

TOEICに、この自動詞、他動詞を問う問題が時々出ます。

そこで今回は間違いやすい自動詞・他動詞をまとめてみたいと思います。

自動詞だと思いがちな他動詞(前置詞を伴いたくなってしまう他動詞)

resemble〜(〜と似ている)X resemble to〜
approach〜(〜に近づく)X approach to 〜
reach〜(〜に到着する)Xreach to 〜
contact〜(〜と連絡を取る)Xcontact with〜
discuss〜(〜について論じる)X discuss about〜
mention〜(〜について触れる)X mention about〜
accompany〜(〜について行く)X accompany with 〜
marry〜(〜と結婚する)X marry with 〜
oppose〜(〜に反対する)X oppose to 〜
call〜(〜に電話する)X call to〜
    cf. call to〜(〜に呼びかける)

他動詞だと思いがちな自動詞(前置詞を付けないで使いたくなってしまう自動詞)

object to〜(〜に反対する)
agree with〜(〜に同意する)
graduate from〜(〜を卒業する)
apologize to 〜for...(...に関して〜に謝る)
major in〜(〜を専攻する)


さらに、伴う前置詞の種類が紛らわしいもの

get married to〜(〜と結婚する)X get married with〜
provide 〜(人)with ...(物)(〜に...を調達する)

などなど。いっぱい覚えることありますよねえ。でも、何度も唱えて、それを聞いて、口と耳で覚えてしまいましょう。それしかないですものね。



posted by Monterey at 23:10| Comment(11) | TOEIC・文法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月22日

不可算名詞

TOEICで次のような問題をよく見かけます。

I'm in the market for a computer. Would you give me _____?

  cf. in the market for 〜:〜を購入しようとしている

選択肢はたとえば、some advices/some advice/a few advices/an advice のような…

答えはadviceが不可算名詞なので、複数形にもならず、冠詞のaもつかず、some adviceが正解。

このように、不可算名詞を問う問題がTOEICで度々でるようです。覚えておけば、意味がわからなくても一瞬で解ける(邪道です、すみません!)ので、知っておいて損はないと思います。そこで、今日は不可算名詞をまとめてみました。

多くの名詞は可算・不可算両方の働きがあります。特に普段不可算扱いする名詞でも、その種類を識別するときは可算扱いします。


  a) This is good coffee.
b) This is a nice coffee.

「わかりやすい英語冠詞講義」(石田秀雄)によれば、a)は「液体としてのコーヒー」としてとらえているので、不可算。b)は「どのようなコーヒー(豆)の種類か」が問われているので可算と説明されています。(goodとniceの形容詞の性質の違いにより、aが付くか付かないかが決まるわけではないようです。だったら、どちらかの形容詞に統一して例文作ってほしかったなあという気もしますが。ただでさえ、ややこしいのですからね!でも、この本、冠詞を知るにはとっても、とってもいい本です)

しかし、adviceのような名詞は不可算の度合がとても強く、形容詞などを伴って一見種類を問うているのではないかと思われても、不可算扱いするため、TOEICの問題になりやすいようです。そこで、このような不可算名詞をまとめてみました。「ロイヤル英文法」(綿貫 陽)より

advice /applause(拍手かっさい)/behavior(ふるまい)/
conduct(おこない)/damage/ fun/ harm/ homework/
information /luck /music /news /nonsense /progress /weather /
wisdom(知恵)/work

上記名詞が問題として出た時は、「しめた!」と思って、無冠詞、非複数形を選んでくださいね。また、次の集合名詞も不可算扱いになります。「ロイヤル英文法」より

baggae, luggage/ clothing(衣類)/fiction /foliage(群葉)/furniture(家具類)/machinery(機械類)/mailただし、e-mailは可算もあり /merchandise((集合的に商品)/poetry(詩歌)一遍づつの詩はpoemで可算 /scenery(景観)/equipment(装置)

また次の集合名詞は常に複数扱いとなりますので、上記の集合名詞とは区別してください。

police /cattle(畜牛)/clergy(聖職者)/people /poultry(家禽)

The police are looking into the matter.(警察はその事件を調査中だ)--ジーニアス英和大辞典

All the old furniture I inherited from my mother is falling to pieces.(母から譲りうけた古い家具がどれもばらばらにこわれた)
--研究社英和活用大辞典

最後に体の一部を使った表現で、イディオムのため、無冠詞扱いとなるものを紹介しておきたいと思います。

by ear 直感で
play it by ear 出たとこ勝負で
face to face 向かい合って
from head to foot 頭の先から足まで
get out of hand 手に負えなくなる
at hand 手元に
at first(second) hand 直接(人づてに)
off hand 即興で
beyond(within) arm['s] reach 手の届かないところに(届く範囲に)
by word of mouth 口コミで
live [from] hand to mouth その日暮らしをする
(食べ物を手に入れたら、すぐ口に入れちゃうというイメージですかね)
set foot in 足を踏み入れる
on foot 徒歩で

などなど挙げればキリがありませんが、この辺にしておきます。
posted by Monterey at 11:37| Comment(0) | TOEIC・文法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする